よくあるご質問(Answer)
いま虫歯があります。一緒に虫歯の治療はできますか?
まず虫歯治療を行う必要がありますので、一般歯科医院をご紹介しています。また虫歯が見つかった場合、矯正装置をつける前に虫歯を治療する必要があります。
当院は矯正専門の歯科医院であるため、虫歯治療は行っておりません。患者さまのかかりつけの歯科医院、あるいは当院が信頼できる歯科医院をご紹介して治療していただきます。抜歯に関しても同様です。
当院で虫歯治療を行わない理由は、日々虫歯治療を行っている歯科医にお願いする方が、患者さまにとってメリットが大きいと考えているからです。治療内容によってその道のプロにお願いすることが、患者さまに最善の治療法だと思います。内科の専門医が心臓外科手術を行わないことと同じだとイメージしていただければわかりやすいと思います。
表側矯正と裏側矯正の違いは何ですか?
歯を動かすためのブラケットという装置を、歯の表側につけるか裏側につけるかの違いです。
治療中の見た目をどの程度求めるかによって、表か裏かをお選びいただけます。どちらを使っても治療期間や仕上がりに大きな違いはありません。しかし、費用面は裏側矯正の方が高いことの方が多いです。
以前は表側(唇側)矯正に使うブラケット素材が金属だったので、歯が見えた時にはギラッと装置が目立ちました。そのため、矯正歯科治療中の審美性を求められる方は裏側(舌側)に装置をつけるしかありませんでした。
しかし、ブラケットの開発は日々進化しており、現在では表側(唇側)矯正でも歯の色にそっくりで、変色しないセラミックブラケットが主流になりました。しかし、やはり表側に装置が付くことにどうしても抵抗がある場合は裏側(舌側)矯正が有効です。
裏側からの矯正は、以前は喋りにくい、舌が痛い、食べ物が詰まる、歯磨きしにくいなどの問題がありましたが、現在は装置の進化に伴ってほとんど気にならないレベルになりました。また、虫歯になるリスクが1/4、虫歯の重症度が1/10というヨーロッパでの報告があります。
治療期間や仕上がりは、表側と裏側の差ではなく治療前の噛み合わせの状態に左右されると考えられますので、見た目と費用のご希望に合わせて表か裏かを選択できます。
矯正歯科治療は何歳まで受けられますか?
矯正に年齢制限はありません。
歯周病のように歯がグラグラしていない限り、何歳でも治療は可能です。ただし、悪い噛み合わせを何十年も放置していた結果、治療が難しくなる場合もありますので、できるだけ早く治療を開始することをお勧めいたします。
上の前歯の並びだけが気になるのですが、部分的な矯正はできますか?
はい。当院では部分矯正も行っています。
しかし、部分矯正といっても問題がある歯のみに装置をつけて歯を動かすことはできません。全体の噛み合わせを考えて、装置をつける箇所を判断する必要があるからです。どの程度装置をつける必要があるのか、治療期間にも個人差があることをご了承ください。
矯正歯科の治療費も医療費控除の対象になりますか?
子供:認められます。
成人:当院では、診断時にお渡しする治療計画書のコピーを控除申告時に添付していただいております。
詳しくは、国税庁のHPをご覧ください。
【国税庁HP】http://www.nta.go.jp/
●医療費控除を受けるための条件は?
医療費控除は、1月1日~12月31日の1年間に支払った医療費が10万円を越えた場合の超過分に対して適用されます。ただし、年間所得が200万円未満の場合、所得×5%を基準として超過分に対して適用されます。
矯正歯科治療では抜歯が必要だと聞いたのですが…
治療上必要があれば抜くことはあります。
できる限り歯を抜かないで治療することは、矯正医も患者さまも気持ちは同じです。顎を横に拡げたり、歯を後ろに動かしたり、歯の幅を狭くすることで隙間を作れる場合は、歯を抜く必要ありません。
しかし、隙間を作れなかった場合や、口元が前に出ているのを改善したい方は、抜歯が必要な場合があります。
矯正歯科の治療期間と通院間隔はどれくらいですか?
治療の難易度、歯の動き方の個人差によりますが、通常の治療方法で平均1半年~2年くらいが一般的な治療期間です。通院ペースは1ヶ月に1回が平均的です。
矯正の治療中に引っ越した場合は、どうすればいいですか?
当院へ通院していただくことが不可能な地域への引っ越しでしたら、引っ越し先近隣の矯正歯科医院への継続治療の依頼をしております。
治療中の痛みはどの程度ですか?
痛みがまったくないとはいえませんが、想像されているより痛くありません。ブラケットにワイヤーを装着すると、持続的な力が歯にかかります。
歯が動く時に、骨の中の歯根周囲で炎症反応が生じ、それが痛みの原因になっています。そのとき、虫歯の痛みと違った歯が浮くような感じがする場合や、物を噛むときに鈍い痛みを覚えることがあります。
痛みは数日続くことがありますが、1週間くらいで消失します。当院では治療初期には極めて弱い力で歯を動かしますので、炎症の度合いが少なく、あまり痛みを感じないでしょう。痛みの感じ方は個人差がありますが、実際に当院に通院中の方の中には、全く痛くないですと言われる患者さまもたくさんいらっしゃいます。
また、痛みの原因のひとつである「バンド(奥歯に固定する金属の装置)」は、当院では一切使用しません。これも痛みを減らせた大きな要因です。
装置が壊れたらどうすればいいのですか?
装置が壊れた、外れた場合は、なるべく早くご連絡ください。次回のお約束日でも大丈夫な場合と、至急処理する必要がある場合があります。
矯正装置は入れ歯などと異なり、治療期間内にだけ効果を発揮する器具です。耐久性を求めることが目的の装置ではないので、治療中に壊れてしまうことがあることをご理解ください。
矯正装置を着けたら、食べ物の制限はありますか?
キャラメル、ガム、グミなどが引っ掛かり、ワイヤーが壊れることがありますので控えた方が無難です。
矯正装置をつけたままスポーツや楽器の演奏はできますか?
できますが注意が必要な場合があります。まず、トランペットのように唇にマウスピースを押しつけるタイプの楽器は、表側に矯正装置がついていると痛いことがあります。また、スポーツは格闘技が要注意です。
こういった場合は、装置をガードする歯科用マウスピースを使って対応できますので、治療前にご相談ください。
治療後、元に戻ったりしませんか?
すべての患者さまは、矯正装置を外した後に保定を行う必要があります。装置を外した直後の歯はかなり動揺していますので、きちんと保定を行わないと歯が動き出す場合があります。
通常、この保定には保定装置(リテーナー)という後戻りを防止する装置を用います。この装置をきちんと使用することも矯正歯科治療の大事な一部です。
保定期間は、最低でも歯を動かしたのと同じ期間、できれば2年は必要です。その後も正しい噛み合わせを維持するためには、年に1回の定期検診を受けることが大切です。
矯正治療中に妊娠しても大丈夫ですか
大丈夫です。つわりが激しい時期など長時間の診療や通院が難しいことはありますが、治療自体が問題になることはありません。
しかし、レントゲン写真を撮ることはできるだけ避けた方が安心です。当院では最新のデジタルレントゲンを導入しており、従来のレントゲンに比べてX線量が10分の1程度で済みますが、妊娠の可能性がある場合は必ずご申告ください。
目立たない矯正器具はありますか?
歯の色に近い矯正装置や透明な矯正装置ならあまり目立ちません。また歯の裏側に装置をつける方法もあります。
治療中の歯磨きは大変ですか?
歯に何もつけない状態と比較すると歯磨きは大変になります。矯正装置をつけることで歯が磨きにくくなるため、虫歯や歯周病といったお口の中の病気になる方がいらっしゃいます。
ブリッジや差し歯があります。矯正歯科治療はできますか?
差し歯は問題ありませんが、ブリッジの歯を動かす必要がある場合、一度ブリッジを外して1本1本の歯に装置をつけることがあります。
ただし、天然歯(治療をしていない歯)と比べて接着剤がつきにくいため、何度か治療途中で矯正装置が外れてしまう可能性があります。外れたときは再度接着剤でつけ直せば問題ありません。
しばらく通院できなくても大丈夫ですか?
矯正歯科治療は長期間かかりますから、その間に都合によりしばらく通院できなくなってしまうこともときにはあると思います。
例えば出産や怪我のための入院や、短期間の留学や受験で忙しいなどです。そのような場合でも、しっかり歯磨きをしていれば特別問題ありません。ただし、その間は治療の進行が遅くなります。
もしも矯正装置が壊れてしまったときは、何らかの応急処置が必要になる場合があります。その際はすぐにご連絡ください。