見えない舌側矯正(裏側矯正)
カスタムメイド舌側矯正(裏側矯正)歯科装置(インコグニート)
裏側矯正は、歯の裏側から取り付けて歯並びを整える矯正装置です。表側からは一切見えないため人目を気にせず矯正ができますが、従来の装置では舌に当たった時の違和感を気にする人が少なくありません。これらの問題を解決する矯正治療が「カスタムメイド舌側矯正(裏側矯正)歯科装置(インコグニート:Incognito/iBraces)」です。
カスタムメイド舌側矯正歯科装置(インコグニート)は、コンピュータを利用して作るカスタムメイドの裏側矯正装置です。
オーダーメイドの裏側矯正システム
カスタムメイド舌側矯正歯科装置(インコグニート)とは
これまでは既製品のブラケット(矯正装置)を使用して裏側矯正を行っていましたが、患者さまごとに歯の形態が異なるため違和感が出るなど調整が難しく、その後の治療の精度に影響が出ていました。
カスタムメイド舌側矯正歯科装置(インコグニート)は、コンピュータテクノロジーによるオーダーメイドの裏側矯正システムです。歯型の模型をもとにスキャニングし、CAD/CAMシステムで設計することで歯の形態に合わせたブラケットとワイヤーに仕上がります。従来の装置に比べると薄く、装着時の違和感や剥離が起きにくくなります。
ヨーロッパで圧倒的シェアを誇る、世界が認める矯正システム
2001年にドイツの矯正専門医Dr.Wiechmannが開発したインコグニートシステムは今なお改良が続いており、裏側矯正治療の先進国であるヨーロッパでは圧倒的なシェアを誇っています。2010年現在60か国で採用されている「世界が認める裏側矯正システム」の一つに挙がっています。
従来の裏側矯正装置の違い
違和感の軽減
歯の裏側は1本1本ごとに形態が異なり、ブラケット(装置)の調整が複雑です。従来の装置は個々の歯に対して厚みを調整していたので違和感がありました。それに対してカスタムメイド舌側矯正歯科装置(インコグニート)は、CAD/CAMシステムを使い、1本1本の歯の形状に合わせて設計するためブラケットの厚みが薄くなり、複雑に湾曲したワイヤーに仕上がります。1本1本の歯にフィットした違和感が少ない装着感です。
装置の脱落・剥離の軽減
従来の装置はブラケットの接着面が狭いため、矯正中に装置が取れてしまうことがありましたが、それに対して接着面が広いのでしっかり固定でき、装着後の脱落・剥離などのトラブルが起きにくくなります。
1回の治療時間を短縮
従来の装置はワイヤーの調整が難しく、1回の治療時間が長くかかりましたが、インコグニートシステムではStepごとにワイヤーを製作しているため複雑な調整が不要になり、治療時間の短縮につながります。
むし歯のリスクを軽減
従来の装置は歯の接着面が狭いためむし歯リスクがありましたが、それに対して接着面が広いためむし歯リスクの軽減につながっています。
金属アレルギーの心配が少ない
従来の装置は金属を使用していました。インコグニートシステムは金属アレルギーが少ない金合金を使用しています。これにより、金属アレルギーのある方でも安心してお使いいただけます。
<カスタムメイド舌側矯正歯科装置(インコグニート)と従来の裏側装置の比較>
項目 | カスタムメイド舌側矯正 歯科装置(インコグニート) |
従来の 裏側装置 |
---|---|---|
違和感 | ○ | △ |
装着後の脱落 | ○ | △ |
1回の治療時間 | ○ | △ |
むし歯リスク | ○ | △ |
金属アレルギー | ○ | △ |
治療にかかる費用 | △ | ○ |
治療の流れ
Step1.型取り
ブラケットとワイヤーを製作するために、歯型を採取して技工所に送ります。
Step2.デジタルデータの作成
歯型を元に模型を製作して3Dスキャナで読み取り、デジタルデータを作ります。
Step3.矯正装置の製作
CAD/CAMシステムでブラケットとStepごとに使用するワイヤーを一括して設計し製作します。
Step4.治療開始~装置の装着
コンピュータで設計した位置に正確に装置を取り付けて、矯正治療を開始します。
Step5.調整期間
1ヶ月~1ヶ月半に一度通院し、Stepごとのワイヤーに交換して歯の動きを調整します。あらかじめ製作したワイヤーを使用するため短時間で調整が終わります。
Step6.装置の取り外し~保定期間
全てのStepを終えた段階で装置を外します。その後、保定装置を装着して歯を固定させます。
Step7.治療終了
歯が完全に安定すると、矯正治療はすべて終わりです。